皆さまこんにちは。
大阪府堺市に拠点を置き、関西を中心に排水処理設備の保守・修繕をはじめ、電気・配管・計装工事など一貫して対応しているエスプラントサービスです。
「水処理の数値、測ってはいるけど正直よく分かっていない」
製造工場や病院で水処理設備を担当している方の中には、こんな状態の人が少なくありません。
・水質の数値は毎月(または定期的に)確認している
・BOD、COD、SS、pH…項目名は知っている
・基準値も「超えたらまずい」ことは分かっている
でも――
「この数値が“何を意味しているか”までは正直分からない」
「今は問題ないけど、本当に大丈夫なのか判断できない」
そんな不安を抱えながら、他の業務と兼務で水処理を見ているという方がほとんどです。
水処理の数値、正直「意味まで分かっていない」という担当者の方へ、
― それでも管理は回せます。 ―
知らないと危ないポイントだけ押さえましょう。
この記事では、「水処理の専門家になるための解説」ではなく、忙しい担当者の方が、「致命的な見落とし」を避けるために知っておくべき考え方を整理していきます。
■水処理の数値は「理解するため」ではなく「異常に気づくため」にある
まず大前提として、はっきり言います。
水処理の担当者が、すべての数値の理屈を理解する必要はありません。
なぜなら、多くの工場・病院では、
・水処理は専任業務ではない
・化学や生物の専門教育を受けていない
・トラブルが起きなければ日常的に触らない
という環境だからです。
重要なのは、「この数値を見て、何を判断すればいいのか」それだけです。
■よく測定される代表的な水質項目と“最低限の見方”
①「BOD・COD」
(数値の意味を完璧に覚える必要はありません)
BODやCODは、簡単に言えば「水の汚れ具合を数値化したもの」です。
担当者として重要なのは、
・数値が基準値を超えていないか
・以前と比べて「じわじわ上がっていないか」
この2点です。
特に危険なのは、毎回ギリギリの数値で推移している状態です。
「基準値以下だから問題ない」と思われがちですが、実際には、
・処理能力に余裕がない
・ちょっとした負荷変動でオーバーする
・トラブルが起きた時に一気に基準超過する
というリスクを抱えています。
②「SS(浮遊物質)」
SSは、水の中にどれだけ“濁り成分”があるかを示します。
ここで重要なのは、
・数値が急に増えていないか
・見た目の水と一致しているか
です。数値だけでなく、
・放流水が白っぽくなった
・沈殿槽や槽内で汚泥の動きが悪い
といった現象とセットで見ることが大切です。
③「pH」
pHは、数値としては分かりやすい項目です。
・基準範囲内か
・極端に上下していないか
これだけで十分です。
ただし注意したいのは、pHは「原因」ではなく「結果」であることが多いという点です。
pHが急にズレた場合、
・薬品注入量の異常
・原水の性状変化
・設備トラブル
など、別の異常のサインであるケースがほとんどです。
■数値よりも危険な「よくある勘違い」
①「前と同じ数値だから大丈夫」
これは非常に多い判断ミスです。
・原材料が変わっている
・生産量が増えている
・設備が劣化している
にもかかわらず、運転条件だけを“前と同じ”にしていると、
数値が突然崩れることがあります。
②「業者が見ているから問題ない」
業者に点検や管理を任せている場合でも、
・日常の小さな変化
・臭い、色、泡、音
こうした異常に最初に気づくのは、現場にいる担当者です。
数値に問題がなくても、
・以前と違う違和感
・何となく気になる変化
があれば、それは立派な「異常の芽」です。
■ 「正常」と「異常」の境目が分からないときの考え方
水処理の数値を見ていて、
「これは今すぐ対応すべきなのか?」
「様子を見ていいのか?」
と迷うことはよくあります。
そのときの判断基準は、とてもシンプルです。
◇判断に迷ったら確認すべき3つ
1. 過去と比べて明らかに傾向が変わっていないか
2. 数値以外の変化(臭い・見た目・運転音)が出ていないか
3. 「自分だけで判断しようとしていないか」
この3つのうち、1つでも引っかかるなら、
早めに専門家に相談する方が結果的に安全で安く済みます。
■ 担当者に求められているのは「正解を出すこと」ではない

水処理の担当者は、すべてを理解して正解を出す役割ではありません。
本当に求められているのは、
・異常の兆候に気づくこと
・放置しないこと
・適切なタイミングで相談すること
です。逆に言えば、
・分からないまま判断する
・「問題ないはず」と思い込む
・面倒だから様子を見る
これが一番危険です。
まとめ:水処理の数値は「安心材料」ではなく「気づくための道具」
水処理の数値は、
・安心するためのもの
・業者任せにするためのもの
ではありません。「いつもと違う」に気づくための道具です。
もし今、
・数値を見ても判断に自信がない
・この状態が本当に正常なのか分からない
・トラブルが起きる前に手を打ちたい
そう感じているなら、それは担当者としてとても健全な感覚です。
水処理は、
「分からないまま我慢して続ける」よりも、
「分からないと認めて相談する」方が、
確実にリスクを下げられます。
■「分からないまま管理し続ける」状態にしないために
ここまで読んでいただいた方の中には、
・数値を見ても「本当に大丈夫か」自信が持てない
・異常なのか判断できず、つい様子見してしまう
・トラブルが起きてから慌てたくない
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
水処理設備は、トラブルが起きてから対処すると、時間もコストも大きくなりがちです。
一方で、日常運転の中で、
・数値の傾向を一緒に確認する
・設備の状態を定期的にチェックする
・早めに手当てをする
こうした“地味な管理”ができている設備ほど、大きなトラブルを避けられています。
■エスプラントサービスの保守・点検は「全部任せる」ためのものではありません
私たちエスプラントサービスが提供している保守・点検は、
担当者を置き換えるためのサービスではありません。
・数値の見方に迷ったとき
・この状態が正常か判断できないとき
・「今すぐ対応すべきか」を確認したいとき
そんな場面で、「一緒に判断できる専門家がいる状態」をつくることを目的としています。
・定期点検による設備状態の把握
・数値の変化を踏まえた運転アドバイス
・トラブルの“芽”を早めに潰す対応
を通して、担当者が「分からないまま抱え込まない」体制づくりをお手伝いしています。
◇こんな状態なら、一度ご相談ください
・数値は測っているが、意味まで自信がない
・業者任せになっていて実態が見えていない
・行政検査やトラブルがいつも不安
・「今は大丈夫」かどうかを確認したい
どれか一つでも当てはまるなら、トラブルが起きる前の相談が一番コストを抑えられます。
水処理は、「詳しくなってから頼むもの」ではなく、分からない状態のままでも相談していい分野です。
☎ お電話でのご相談も受け付けております 072-260-1901
(受付時間 平日10:00~16:00)
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