皆さまこんにちは。
大阪府堺市に拠点を置き、関西を中心に水処理設備の保守・修繕をはじめ、電気・配管・計装工事など一貫して対応しているエスプラントサービスです。
工場の排水処理設備を運転していると、曝気槽の泡が増えて止まらないというトラブルが発生することがあります。
・曝気槽の泡がどんどん増えてくる
・消泡剤を入れてもすぐに再発する
・汚泥の状態が悪くなっている気がする
・臭いも強くなってきた
このような状態は、多くの工場で発生する典型的な曝気槽トラブルです。
曝気槽の発泡は、単なる見た目の問題ではありません。
放置すると処理能力の低下・汚泥異常・悪臭・放流水質の悪化につながるため、早めの対策が必要になります。
この記事では、曝気槽の消泡対策について、発泡の原因から現場でできる改善方法、根本対策まで水処理専門会社の視点でわかりやすく解説します。
■曝気槽で発泡が起きる仕組み
まず理解しておきたいのは、曝気槽では泡が発生すること自体は珍しくないという点です。
曝気槽は、ブロワーで空気を送り込み、微生物が排水中の有機物を分解する設備です。
このとき、空気と汚泥、排水が混ざり合うことで泡が発生します。通常は問題ありませんが、次の条件がそろうと泡が増えていきます。
・汚泥の状態が悪い
・界面活性物質が多い
・空気量が多すぎる
・微生物バランスが崩れている
つまり、発泡は曝気槽の異常を知らせるサインでもあります。
消泡剤だけで対処すると一時的に泡は減りますが、根本原因が残っていれば再発してしまいます。
■曝気槽の発泡を放置すると起こる問題
曝気槽の泡を軽く考えて放置すると、さまざまな問題が発生します。
処理能力の低下
泡が多い状態は、微生物の状態が悪くなっている可能性が高く、有機物の分解能力が低下します。
その結果、
・BODが下がらない
・CODが高い
・放流水質が悪化する
といったトラブルにつながります。
汚泥の異常(バルキングの前兆)
発泡が続くと、汚泥の状態が徐々に悪化していきます。
・フロックが崩れる
・糸状菌が増える
・沈降性が悪くなる
この状態が進むと、沈殿槽で汚泥が沈まないバルキングが発生する可能性があります。
つまり、発泡は大きなトラブルの前兆でもあります。
悪臭や設備汚れの原因になる
泡が多いと、曝気槽の周辺に汚泥や泡が飛散します。
その結果、
・強い臭いが発生する
・設備が汚れる
・作業環境が悪化する
・近隣クレームにつながる
といった問題が発生することもあります。
■曝気槽の発泡の主な原因
曝気槽の消泡対策を考えるためには、原因を正しく把握することが重要です。
代表的な原因を解説します。
① 界面活性物質の流入
最も多い原因のひとつが、界面活性物質の流入です。
例えば、
・洗剤
・脱脂剤
・切削油
・薬品
・洗浄排水
などが流入すると、泡が発生しやすくなります。
これは、界面活性物質が泡を壊れにくくする性質を持っているためです。
この場合、消泡剤だけでは解決せず、流入排水の管理や前処理の見直しが必要になります。
② 汚泥の老化
曝気槽の汚泥が古くなると、泡が発生しやすくなります。
原因は、
・微生物の活性低下
・フロックの崩れ
・糸状菌の増加
が考えられます。
特に、
・引き抜き不足
・負荷変動
・長期間の運転
が続くと発生しやすくなります。
この場合は、
・余剰汚泥の引き抜き
・運転条件の見直し
・汚泥のリフレッシュ
が必要になります。
③ 空気量(ブロワー風量)の過多
意外と多いのが、空気を入れすぎているケースです。
ブロワーの風量が多すぎると、
・強い撹拌が起きる
・泡が発生しやすくなる
・汚泥が壊れる
という状態になります。
この場合は、
・風量調整
・DO管理
・散気装置の確認
で改善することが多いです。
④ 散気管の劣化や詰まり
散気管が劣化していると、空気の出方が不均一になります。
その結果、
・大きな気泡が出る
・撹拌が強くなる
・発泡が増える
という状態になります。
この場合は、散気管の点検・交換が必要になります。
■現場でできる曝気槽の消泡対策
ここからは、実際の現場でできる対策を紹介します。
消泡剤の使用(応急処置)
最も簡単な方法が消泡剤の投入です。
メリットは、
・すぐに泡が減る
・作業が簡単
・即効性がある
という点です。
ただし、これはあくまで応急処置です。
根本原因が解決していない場合、再発します。
余剰汚泥の引き抜き
汚泥が老化している場合は、余剰汚泥の引き抜きが有効です。
・汚泥を入れ替える
・微生物を活性化させる
・泡が減る
という効果があります。
比較的簡単で、効果が出やすい方法です。
風量の調整
ブロワーの風量を見直すことで、発泡が改善することがあります。
主に確認するポイントは、以下3点です。
・DOが高すぎないか
・撹拌が強すぎないか
・空気量が過剰でないか
適切な風量にすることで、泡は自然に減っていきます。
■根本的な消泡対策は設備点検が重要

ここまで紹介した方法で改善しない場合は、設備の問題が原因の可能性が高くなります。
特に多いのが、以下のようなケースです。
・散気管の劣化
・ブロワーの異常
・設計不良
・運転条件の不適合
このような場合は、現場だけでの対応は難しくなります。
水処理設備は、運転・機械・設計が複雑に関係しているため、専門的な点検が必要になります。
■こんな場合は専門会社への相談がおすすめ
次のような状態であれば、早めの相談をおすすめします。
・消泡剤を入れてもすぐ再発する
・泡が長期間続いている
・汚泥の状態が悪い
・DOや風量の調整でも改善しない
・散気管やブロワーが古い
・排水の負荷が変わった
この状態を放置すると、処理能力低下や設備トラブルにつながる可能性があります。
早めの対応で、改善できるケースは多くあります。
■曝気槽の消泡対策・点検・改修は水処理専門会社へ
曝気槽の発泡トラブルは、下記のような複数の要因が関係しています。
・排水の状態
・汚泥の状態
・散気装置
・ブロワー
・運転条件
そのため、原因を正しく特定し、適切な対策を行うことが重要です。
私たちエスプラントサービスは、
・曝気槽の点検
・散気管の交換
・改修工事
・アフターメンテナンス
・設計から施工まで一括対応
が可能な、水処理専門のエンジニアリング会社です。
関西を中心に全国対応しており、工場排水処理設備の改善を幅広くサポートしています。
■お問い合わせ・ご相談はこちら
曝気槽の発泡や消泡対策でお困りの方は、早めの点検・相談をおすすめします。
・泡が増えてきた
・消泡剤が効かない
・汚泥の状態が気になる
・散気管を点検したい
・改修を検討している
このような場合は、一度私たち専門会社にご相談ください。
経験・知識豊富な技術スタッフが、現場の状況に合わせて最適な改善提案を行います。
☎ お電話でのご相談も受け付けております 072-260-1901
(受付時間 平日10:00~16:00)
▽関連記事を読む▽
≫散気管の詰まり対策|曝気効率を回復し処理水を安定させるための実践ポイント
≫沈殿槽にスカムが発生する原因とは?原因と対策をプロが解説
≫排水処理設備で「泡が止まらない」原因と対策
▽関連する施工事例▽
≫中和槽発泡対策工事|大阪府大阪市
≫曝気ブロワ電源更新|兵庫県姫路市
≫散気管及び配管サポートポリウレア樹脂コーティング|兵庫県姫路市

