皆さんこんにちは。
大阪府堺市の水処理会社、株式会社エスプラントサービスです。
私たちは、関西を中心に排水処理設備の保守・修繕をはじめ、関連する電気・配管・計装工事なども一貫して対応しております。
皆さんは『ポリウレア』という塗料をご存知でしょうか?
今回は、その優れた強度と能力で、様々な現場で使用されている樹脂塗料ポリウレアについて、詳しくご紹介していきます。
そのほかにもメリットやデメリット、選定するときのポイントなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
■次世代のライニング材『ポリウレア』
ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンという物質の化学反応で生成される樹脂化合物です。イソシアネートとポリオールで生成されるポリウレタンの進化系とも称されており、ポリウレタンよりも優れた耐水性と耐久性を備えています。
1980年代初期に開発されて以降、その圧倒的な強度・強靭性から、米軍で用いられたことを皮切りに、多くの用途へと展開されています。
また、耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、防食性、速乾性にも優れているため、様々な用途で対象物の強度を劇的に高める次世代のライニング材として用いられています。
※ライニング材とは:基材の表面や内面を、厚い膜で覆う施工法やその材料を指します。コーティングと似た言葉ですが、覆う材料の厚みや使用目的によって区別されます。
■ポリウレアの特徴
では早速、ポリウレアにはどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
1.強靭さ
ポリウレアの特徴で特筆すべき強みは、その強度です。
高圧・高温下で反応させるため、結合力が強く、コンクリートと同程度の強度が得られることで、基材の保護に絶大な力を発揮します。
2.柔軟性
コンクリート並みの強度を持ちながら、グレードによっては300%以上の伸長率を誇ります。
その柔軟性がもたらす強度は、米軍事施設の爆撃対策としても使用されるほどです。
3.安全性
FDA[米国食品規格]認証を取得するなど、その安全性は保証されており、上水用途にも安心して利用できます。
また無VOC・無溶剤なので、臭いもなく環境にもやさしい製品となっています。
4.速乾性
ポリウレアの主な施工法はスプレー塗装。吹き付け後数秒から数十秒で硬化が始まり、数時間後には歩行も可能になるなど、速乾性に大変優れています。
そのため、短工期の実現も可能となります。
5.高耐久
耐候性にも優れているポリウレアは、直射日光や暴風など過酷な屋外環境下でも、長期間に渡って機材の保護を実現します。
30年以上物性変化がないまま、品質を維持することができるという報告もあがっています。
6.耐薬品
ポリウレアは耐薬性においても非常に優れています。
樹脂特有の高い耐薬品性能があり、フッ酸などの酸化力の高い薬品にも利用できます。
■その他メリットとデメリット
ポリウレアの優れた特徴について見てきましたが、ポリウレア塗装にはどんなメリットがあるのか、またデメリットは存在するのかも見ていきましょう。
【メリット】
・広範囲に使用できる
多くの優れた能力から汎用性が高く、使用用途は広範囲にわたります。
<使用例>
・ビルの屋上や外壁、共有スペース
・トラック荷台
・飲料水タンク
・農業用水路
・スレート屋根
・地下駐車場
・屋外駐車場
・いけす
・工場床 など
ビルの屋上や、飲料水タンク、いけすなど、高い耐水性・安全性が求められるところでもポリウレアは使用されています。またコンクリートや金属などの基材だけでなく、工場床やタンクなどあらゆる基材に対して付着することが可能です。
・工期短縮を実現
ポリウレアはスプレー塗装が主な施工法で、たった1日で約数百㎡の塗装も可能です。
工期があまりとれない、かつ広範囲の防食・保護塗装が必要な工事において、ポリウレアは非常に効果的です。
・圧倒的コスト削減
乾燥時間の短さと、スピーディーな施工法により、施工時の人件費や工事費の削減はもちろん、優れた耐久性から、維持管理費や修繕費の縮小も可能となり、全体的なコスト削減が可能となります。
・環境負荷の低さ
ポリウレアは、無溶剤のため、環境負荷が低いのも大きなメリットです。
近年、環境問題への関心が高まる中、環境負荷の低いポリウレアは、持続可能な社会の実現に貢献する材料としても注目されています。
【デメリット】
機能性に優れ多くのメリットがあるポリウレアですが、やはりいくつかデメリットもあります。
施工を検討する際は、デメリットもよく把握しておきましょう。
・シビアな取り扱いが求められる
ポリウレアがハイスペックであることから、処理を誤ると十分な効果を発揮できず、思わぬトラブルに繋がってしまうことがあります。
適切な下地処理やプライマーの選定、耐薬品や耐熱に対する事前の検証などが大切です。
・剥がれや浮きが生じるケースがある
仕様を誤り施工すると、ポリウレアが浮いてきてしまったり、剥がれが生じる可能性があります。その際に修繕費などが発生し、結局費用がかさんでしまうというケースもあります。
・初期費用が高い
ポリウレアは特にFRP(繊維強化プラスチック)と比較し、人件費・工費が格段に抑えられるため、費用全体で安価になると先述でお伝えしましたが、ハイスペックがゆえに塗料自体が高額傾向にあるため、施工範囲や用途を限定した方が良いでしょう。
■ポリウレアを選定するときのポイント
ではメリット・デメリットを把握したうえで、実際にポリウレアを選ぶ際、どこに気を付けるべきなのかも見ていきましょう。
・粗悪品にご注意!
製造コストを下げるために、原材料の品質を落とした粗悪な製品も市場では見られます。
アミン成分100%のものが“ピュアポリウレア”と定義されています。粗悪品には注意しましょう。
・メーカーや製品により特色が違う
ポリウレア材料は各メーカーにより特色が異なり、使用用途によっても使うべき製品が異なる場合があります。用途に合った製品を選定することも重要なポイントです。
・信頼性の高い業者を選ぶ
施工性は良好ですが、専用の高額設備と状態管理が必須です。
専門性、信頼性の高い業者を選定する必要があります。
■関西のポリウレア施工はエスプラントサービスにお任せください!
ポリウレアは、優れた能力や環境負荷の低さなど、多くのメリットを兼ね備えた次世代のライニング材です。ただし取り扱いが難しかったり、初期費用がかかるといったデメリットも存在します。
ポリウレアの導入を検討される際は、そのメリットとデメリットを比較検討し、自社の用途やニーズに合った選択をすることが重要であるとともに、専門性の高い施工業者を選ぶことが非常に重要になってきます。
私たちエスプラントサービスは、ポリウレア施工に関する下処理から吹き付け、アフターメンテナンスや補修まで一貫してお受けいたします。
ポリウレア技工資格を取得した専門性の高いスタッフが、丁寧に施工させいただきますので、安心してお任せください。
■ポリウレア施工工程
【弊社施工事例】
1.仮設養生~撤去作業
2.ケレン作業
塗装やセメント、コンクリート、モルタルなどの下地処理の一環として、汚れや錆、古い塗膜を取り除く作業です。
塗料の密着性を高め、塗装の品質や寿命を向上させるための欠かせない工程です。
3.補修作業
ケレン作業が終わると、ひびや割れなど修復が必要な箇所を補修します。
4.プライマー塗付
プライマーとは、ポリウレアライニングを適用する前に基材表面に塗布される、接着剤または下塗り材です。
プライマーは基材の表面処理を改善し、コーティングの均一性と密着強度を高めます。
これにより、ライニングの耐久性が向上し、剥がれや浮きといった問題を防ぐことができます。
5.ライニング(ポリウレア吹き付け)
6.満溜試験~復帰作業
私たちエスプラントサービスは、年間200件を超える保守点検と、150件を超える工事を行っております。その実績に基づいた幅広い知識と経験で、お客様のご要望にお応えいたします。
専門的な知識や取扱いが必要なポリウレア塗装をご検討でしたら、まずは一度お気軽にエスプラントサービスまでご相談ください!
▽施工実績を見る
≫ポリウレア施工事例①
≫ポリウレア施工事例②
▽株式会社エスプラントサービスの事業内容詳細はこちら
≫事業内容ページを見る